新型肺炎( COVID-19 コロナウイルス)についてCDCの解説
コロナウイルスの被害は甚大です。2020年2月15日現在、中国では死者が1500人に迫る勢いです。
日本でも人から人への感染が起こっており、これから本格的なパンデミックが起こる可能性が高いと考えられます。
このコロナウイルスによる肺炎についてアメリカのCDC アメリカ疾病予防管理センター )の解説ページを調べてみました。
非常にわかりやすいページですのでシェアしたいと思います。
CDCとは
まずCDCですが、Centers for Disease Control and Prevention アメリカ疾病予防管理センター )のことです。
CDCのミッションですが以下です。
CDC works 24/7 to protect America from health, safety and security threats, both foreign and in the U.S.
CDCはアメリカ国内、国外のアメリカ国民を健康安全性の脅威から24時間7日(つまり常時)守ります!(キリッ)
https://www.cdc.gov/about/organization/cio.htm
力強くてかっこいいですよね。
日本だと厚労省の、、、どっかの部局なんでしょうか。あるんすかね?日本に。。。
実はこのCDCは世界最強の疾病予防センターであり、(中国に忖度している)WHOや日本の厚労省よりはるかに信頼できます。
CDCのサイトは 客観的なデータに基づいた、最新の情報を公開しており、今回のコロナウイルスのような状況の時には最も頼りになります。
それではCDCのサイトから今回のコロナウイルスの情報をまとめてみましょう。
新型コロナウイルスとは
Much is unknown about how 2019-nCoV, a new coronavirus, spreads. Current knowledge is largely based on what is known about similar coronaviruses. Coronaviruses are a large family of viruses that are common in many different species of animals, including camels, cattle, cats, and bats.
今回のコロナウイルスについて、どのようなものなのか知られていないが、現在分かっていることは、過去の類似のコロナウイルス族の知見を元にしたものである。(過去の知見によると、)コロナウイルス族は、ラクダ、牛、猫、こうもりなどの動物が保菌している。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/transmission.html
さすがのCDCも中国発のウィルスであるため、あまり知見は少なさそうです。
あくまでも過去の知見からの見解にとどめています。
その他の情報も、ここのサイトからざっと重要そうなこと抜粋します。
- 中国で海鮮・動物市場のこうもりから人に感染したと考えられ、現在人から人への感染が広がっている
- アメリカでも人から人への感染は確認されているが、コミュニティへの広範な拡大は見られていない
- 外国籍で過去14日以内に中国に滞在歴のある者は、アメリカへの入国停止。アメリカ国籍の場合は入国は可能だが14日間の検疫 (quarantine) が義務
- 新コロナウィルス( COVID-19 )は治療薬(ワクチン含む)が無いこと、人から人への感染を起こすことというパンデミックを起こす2つの条件を満たしている
4.がすごく、大事な情報ですね。パンデミックが起こるCriteria(条件)ってのが疫学ではあるようでして、それが上で書かれているように治療薬が無いことと、人から人への感染を起こすことなんだそうです。
検疫 (quarantine )
先ほど出てきた検疫( quarantine )ですが、この手の記事とかでよく出てくる単語の一つです。
ほかにも、病気の蔓延を抑えるという意味でcontainが使われたりと、結構我々日本人が知らない英語を学ぶことができます。
話戻って 検疫(quarantine) についての解説動画を載せておきます。
Ted-Edというネイティブの中高生向けの教育番組です。
この動画によるとイタリア語の quarantaが語源。
中世イタリアではペストが流行っていたころ、船を40日間洋上で隔離して船内にペスト患者はいないか問題無いか確認していました。
この40日間を quarantaと呼んでおり、これが検疫 quarantine の語源になったという話です。
2020年2月15日現在、ダイヤモンドプリンセス号が検疫対象として洋上に留め置かれておりますが、まさに中世イタリアと同様の処置がとられているのです。
次に人類とって恐怖である、伝染病でも代表的なものを二つ。Ted-Edを使って紹介したいと思います。
天然痘
天然痘は古代エジプトが発祥。30%の致死率を誇る感染力の極めて強い伝染病です。
古代中国では天然痘患者のかさぶたを砕いて、まだ天然痘にかかっていない人の鼻に吹き込むことで免疫を付けさせる荒治療をしていたそうな(免疫が弱いと多分発病して死ぬ)。
その後、ヨーロッパで牛痘が考案されて、最終的に天然痘は根絶(eradicate)されたとのことです。
ただし、研究用として現在もアメリカとロシアの研究所が天然痘ウィルスを所持しているようです。
エボラ出血熱
エボラ出血熱は株によりますが、致死率が70%前後になる極めて恐ろしい病気です。
アフリカでは何度か発生しており、2014年には1万人以上の犠牲者が出る大流行となりました。
以下のTe-Edではエボラ出血熱の症状について解説されています。