はじめに
英文法で躓く項目の1つに仮定法があります。時制が変化してしまうためイマイチわかりにくく、受験勉強と時に苦労した人が多いのではないでしょうか。
まして英会話の中で仮定法を咄嗟に使うなんてハードルが高いとおもいます。
ここではザックリした文法の勉強のあと、YouTubeの動画を使って実際の仮定法について、取り上げ実践的な使い方をシェアします。
動画の文章を想いをこめて繰り返し音読すれば案外スンナリ仮定法を身に付けることができます。
今回は仮定法の中でも定番の仮定法過去、仮定法過去完了について説明します。
仮定法過去
「現在」について、実際は起こっていないことを仮定するのが仮定法「過去」です。
基本形は以下
If S 動詞の過去形, S would(could) 動詞の原形.
例)If I had money, I would marry with her.
「今」お金があれば、彼女と結婚するだろう。
仮定法過去完了
「過去」について、実際は起こっていないことを仮定するのが仮定法「過去完了」です。
基本形は以下
If S had 動詞の過去分詞, S would(could) have 動詞の過去分詞.
例)If I had had money, I would have married with her.
お金があったなら、彼女と結婚しただろう。
結論ですが、現在について仮定するには時制を1つ前にして過去形。
過去について仮定するには時制を1つ前にして過去完了形にすれば良し。
至ってシンプルですね。
実際の動画で仮定法を学ぶ
それでは、YouTubeの動画で仮定法の使用例を見てみましょう。話している人になり切ってなん度も練習すると、自然に仮定法を身につけることができますよ。
The Borne Ultimatumから
スパイ・アクション映画のBorne Identityからです。
自身の過去の闇を暴くため、CIAの拠点に乗り込んだ ボーン( BOURNE )。金庫の鍵を開ける音声を入手するために ノア・ヴォーゼン (VOSEN) に電話をかけます。その途中からの動画です。
BOURNE: Where are you now?
VOSEN: I'm sitting in my office.
BOURNE: I doubt that.
VOSEN: And why would you doubt that?
BOURNE: If you were in your office right now, we'd be having this conversation face to face.
オフィスに居ると答えたヴォーゼンに対し、それは無いだろうと言うボーン。
そのあと言い放つセリフですね。
「(ヴォーゼンが)オフィスに居たら、面と向かって自分と話しているはずだ。」
まさに仮定法過去の文章ですね。
ただちょっとだけ変則でして、自分と会話「している」という現在進行形の意味も込めて
We'd(would) be having this conversation ~
と現在進行形の形にしていますね。
さぁここからが本番です。あなたもボーンになりきって、このセリフを何度も行ってみてください。
この過程を経て英文法が身についていくのです!