英検1級取得者の年収1100万円?について詳しく調査してみた

【eye-catch】英検1級年収
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今回は年収の話。英検1級は国内の英語資格試験の最高峰の一つ。これを合格する人は年収がいいのか?

について解説していきます。

目次(クリックするとジャンプ)

英検1級の合格者の年収は?

英検1級の合格者の年収はいくらなのか?

一番信憑性が高い情報は公益財団法人日本英語検定協会が出している数字です。

英検受けた人なら分かるけど、試験前の書類にアンケートがあったりします。

あんな感じで、協会は定期的にではありますが、受験者・合格者のデータを取っているみたいです。

ではいくらなんでしょう。

結論ですが、50代の英検1級取得者の平均年収は1114万円だそうです。

英検各級の取得者年収
英検級別の平均年収

2016年に協会が英ナビに登録している40代~50代合計309人を対象に調査した結果とのこと。

これ聞いて英検1級スゴイ!合格すれば年収1000万って考えている人は甘いです。

データを見るときは俯瞰的に見る必要がありますし、データを出している背景を知るべき。

協会がこのデータを出しているのには理由があると思います。

協会が出している年収の数字の背景を考察してみた

ちょっと昔のデータですが、以下のグラフは英検5級~1級の志願者数です。

英検志願者数
英検級別の志望者数

英検のボリュームゾーンは英検3級です。

英検3級は中学卒業レベル。高校受験に合わせて勉強して受験しているって感じでしょうか。

1年間で志願者は65万人くらいいます。

逆に英検1級は志願者(≒受験者)2.5万人くらい、準1級は7万人くらいです。

つまり3級の人から見るとそれぞれざっくり、1/25、1/10くらいです。

圧倒的に受験者が少ないのが分かります。

もしあなたが、英検協会の営業戦略を担っていて、上司から受験料収入を増やしなさい!と命令を受けたら何をしますか?

受験料を増やす、受験者数を増やすしかありませんよね。

ちなみに受験料は最近増やしました。

これから受験者数を増やすにはどこをターゲットにしますか?

やはり受験者数が少なく、上昇余地がある、準1級~1級に力を入れるべきと考えるのが合理的では無いでしょうか。

少子化が進み英検5級~2級受験者のメインの層である学生が今後減少していきます。

なので、5級~2級の受験者数は確実に頭打ちになります。

ただし、英検を経験している子供たちは次々に大人になります。

この英検を経験してきた層が大人になってからさらに上位の層を受験するように促したい。

そのような狙いが協会にあると考えてみるとデータの見方も違ってくるのではないでしょうか?

英検各級の取得者年収
英検級別の年収

このデータは先ほどお伝えしたように2016年に40代~50代合計309人から抽出したものです。

合計8水準ですから、単純に均等割した場合は1水準あたり約40人です。

各水準のトータルの母数にかなり差があるかもしれません。

ボリュームゾーンが学生とはいえ、40代~50代でも圧倒的に準2級~2級が多い可能性が高いでしょう。

その中から約40人ずつ抽出している?と考えられます。

このようなデータであれば数字を作ることが可能です。

逆に言うと全てのデータを使ってグラフを作っているのであれば信用性は高いと言えるでしょう。

(その場合は各水準40人というのは少なすぎます。)

ということで、このグラフは結論を決めて、作られたものではないでしょうか。

英検1級取得者の給料が今の日本の給料水準で滅茶苦茶いい。

そんな印象を与えるグラフを作って、学生時代に英検を経験した大人に英検準1級、1級を受けさせる。

そのような戦略があると思います。

転職サイトの求人から年収データを調査

テキトーな考察するな!って声が聞こえてきたので、もう少し掘り下げてみます。

今回は多くの転職者が当たり前に使っているdoda のデータを使います。

英検1級、正社員の条件で給与データをまとめてみました(2022年7月)。

給与のところは〇円~〇円と幅が結構あるので上限・下限で表示しました。

あと職種により求められるスキル経験が色々ありますが、英語のところだけ抜粋しました。

なので、単純に英語力以外のスキル経験も給与に反映されていることをご了承ください。

会社名上限下限備考
Y社400600TOEIC(R)テスト900以上もしくは英検1級
T社300700TOEIC(R)テストスコア730以上/IELTS 6以上/TOEFL iBT 80以上/英検1級いずれか
D社410570TOEIC(R)テスト900もしくは英検1級、準1級
S社540800TOEIC(R)テスト900点以上または英検1級程度
I社300400850点以上、英検1級以上または同程度のレベル
P社500700英検1級取得レベルの文法力
B社400500英検1級またはTOEIC(R)テスト700点相当
各社の英語レベルによる年収

見ていただくと分かりますが、1000万超えはありません。

高くて800万です。

あと気になるのが、T社、B社の備考部分。

英検1級目指している人なら分かりますがTOEIC700と英検1級では英語スキルが全く異なります。

それが同列のスキルとして求められています。

このようなテキトーなことを書いている会社は大体、仕事の範囲もテキトーです。社員を便利屋扱いしているでしょう。

仕事に必要なスキルの棚卸もしないで求人をしていることは間違いありません。

取りあえず質の高い人を低賃金で取れればいいって感じが透けて見えますね。満足に求人情報も出せない会社は辞めときましょう。

多分、面接とかも人事・役員・担当部署の上司の擦り合わせのないままなし崩し的にテキトーにやってます。

面接でも不快な思いするでしょうし、内定して仕事をしても酷い扱いを受けるはず。

今回の求人は転職と言うことで30代くらいを意識しているのだと思います。

そうだとすると50代までは上昇余地はある(のかな?。。)ので、もしかしたら、転職先で英検1級の英語力を生かして昇進。

50代でもしかしたら、協会が言っているように1100万円に到達するのかなあ。私は疑問に思ってますが。。。

私個人の推測にはなってしまいますが、50代で1100万というのは大企業でプロパーで勤めている英語力がある人のデータを協会側が意図的に抽出したのだと思ってます。

悲観的ですが、英検1級でチャンスをつかもう

いかがでしたでしょうか。

今回は協会が出している英検1級取得者の年収のデータについて眺めて考察してみました。

協会的には英検1級取得者の年収の平均は日本の給与水準よりはるかに高く、QOLが高いということです。

ただし、今回のようにある母数からデータを抽出している場合、作為的にデータを作ることが可能です。

単純にデータを鵜呑みにするのではなく、そのデータの背景まで考察しながら眺めてみると良いなと思います。

あと今回紹介したような大手の転職エージェントの資格欄にはわざわざ英検1級の欄があります。

入力しているだけで、稀にですが企業側から声がかかる時もあるので活用しましょう。

具体的に以下2つについて、登録の仕方を解説します。

  1. DODA
  2. リクナビNEXT

DODAの場合

DODA
DODAの資格登録欄

DODAの場合は「履歴書」の「保有資格の登録」を選択してください。

「フリーワードから検索」を選んで、検索窓に「英語」と入力すると実用英語技能検定1級があるのでこれを選択。

(私の場合は英検と検索しても出てきませんでした。。。。)

資格を取得した年月を選べば完成です。

リクナビNEXTの場合

リクナビNEXT
リクナビNEXTの資格登録欄

リクナビNEXTの場合は履歴書の資格コード追加・編集を選び、フリーワードから探すの下の検索窓に「英語」と入力。

そうすると実用英語技能検定1級が出てくるので選択してください。

英検1級を持っているなら副業もあり

英検1級で収入が1100万ってのはさすがに、飛躍していると思います。

そんな上手くはいかないです。

ならば副業。

英検1級を持っているなら副業に手を出すのもアリ。

以下のような副業マーケットで英語の指導をしてみるのもいいでしょう。

ココナラはスキルシェア最大手で、会員数も多いため非常にオススメです。

私も英検のライティングの添削の先生をやってみたことがあります。

自分の場合は競合の先生たち(下記)にサービスの質や価格面で対抗出来ず、上手に稼げませんでした。

私は技術系の社員ということで、人に教えることが上手でない。

ココナラの出品者の多くが英語講師の経験を持っていて副業されているということも有り、優位性を見いだせなかったです。

ただ、向いていないって事がわかるだけでも成長とポジティブにとらえてます。

人によりで向き不向きがあるので、トライしてみるってのが大事だと思います。

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当サイトでは英検1級、準1級などの英語試験の勉強法をシェアさせていただいております。

ライティングには特に力を入れており、私が書いたライティングを全て公開しております。

皆様の英語学習の参考になりましたら、幸いです。

英検ライティング添削Navi

英検ライティング添削Naviは英検の各級に対応している添削サービスを紹介するツール。
質問に答えていくだけで、適切な添削サービスが分かります。

英検面接オンラインスクールNavi

英検の面接に対応しているオンライン英会話スクールを紹介するツール。
質問に答えていくだけで、適切なオンラインスクールが分かります。

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