本記事の信頼性(執筆者紹介)
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英検1級のだいご味と言えば、しょっぱなから開催される鬼畜英単語問題25問。
なにも勉強していない人が見れば、知らん単語しか選択肢に載っていない。。。まさに鬼畜。
この25問はどれだけ難しいのか?調べてみました。
【結論】svl1.2万語を完璧に覚えても単語問題の65%しかカバー出来ないレベル
結論を先に書きます。
アルク社のsvl1.2万語を究極の英単語を使って完璧に覚えても、英検1級の単語問題の65%しかカバーできません。
それくらいのレベルです
1.2万語覚えても、4つの選択肢のうち少なくとも1個は見たことないヤツが出てきます。
満点取るくらいを狙う場合は1.5〜2万語のレベルです。
つまり、英検1級の単語レベルは非常に高い。
調査条件についての詳細を以下で解説します。
調査条件
調べるにあたり基準を明確にしなければなりません。
ということで基準・調査条件を以下に記載します。
調査対象
- 2022年1回英検1級単語問題の選択肢の単語
- 2021年3回英検1級単語問題の選択肢の単語
- 2021年2回英検1級単語問題の選択肢の単語
過去分詞形でSVL※に無い場合は原形にして調査
SVLは基本原形動詞が載っているので、過去分詞形の単語は原形に変形して照合。
それでもSVLに無い場合は元に戻す。
副詞は形容詞に変換
副詞はSVLにあまり載っていないので、副詞でSVLにない場合は形容詞に変換して照合。
SLVリストに無い単語は評価しない
SLVリストに無い単語は評価していません。
評価しようがないです。
※
SVLはアルク社が作った「日本人学習者が覚えるべき12000語」の英単語リストのこと。
1レベル1000語に分かれており、12レベルまである。
このSVLに対応しているのが究極の英単語シリーズである。
調査結果
上のグラフはどれだけ難しい単語を使っているかを英検1級、準1級、2級で比較したもの。
横軸はSVLで右に行くほど難しい単語を使用しています。
縦軸は頻度です。ようはそのレベルの単語がどれくらい使われているか。
一番色が濃いのが英検1級です。
見れば分かりますが、当然ながら英検1級>準1級>2級の順番で難しい単語が使われています。
あと英検1級はピークがレベル11、12ですが、右側が切れたような正規分布っぽいグラフ(ヒストグラム)になってます。
本来は英検準1級みたいになっているはず。
以下みたいな感じ。
そうです、SVL12以外の単語があるのです。
3回の英検1級の試験でSVLの割合を円グラフにしてみました。
ちょっと分かりにくいので説明します。
グラフ内に書かれている数字は割合。
青で35と書かれているのが、「該当なし」が35%という意味。
実は35%つまり1/3はSVLに該当しない単語です。
SVL12000語を完璧に覚えても英検1級の場合は65%しかカバーしきれません。
選択肢4つのうち確実に1個以上は知らない単語が出てくることになります。
これが英検1級の英単語問題が鬼畜と言われる理由です。
各回でSVL以外の単語を抜粋してみました。
2022年1回 英単語問題 SVL以外の単語
aghast, commendation, commiserate, conglomeration, debunk, defuse, dissipation, emaciated, emblem, encapsulate, eponymous, explicate, extenuating, flout, indoctrinating, ingratiate, intersperse, mollify, pander, perks, precipitate, remuneration, sauntering, tedium, tirade, transgression, tribulation
2021年3回 英単語問題 SVL以外の単語
berated, constrict, deregulation, diabolically, dissuading, embossed, errant, erudite, fervently, gullibly, infraction, interject, laconic, lopsided, mesmerized, musty, nascent, nauseate, nemesis, ostracize, pliable, prescient, propagation, recuperation, rehash, sheepishly, socialite, subliminal, subordination, virtuoso
2021年2回 英単語問題 SVL以外の単語
abrasion, bombastic, cantered, careened, crass, dawdle, deferential, disavow, enumerate, epiphany, equitably, excruciating, fluctuated, illicitly, incisions, infamy, jocular, malleable, parched, perturb, pulsate, radiantly, recant, reprisal, rotund, siphoned, spuriously, tabulated
こんな感じです。英字新聞で見るような単語も結構あります。
つまりSVLも完璧なリストとは言えません。
英検1級で単語問題を安定して20問以上正解にするには1.5万語くらい暗記する必要があると思います。
英検1級の単語は使えない→使えます・使います
英検1級の語彙問題は非常に難しく、覚えたとしても使えない。
そんなことを言う人がいます。
嘘です。
使えます。使います。
英検1級の語彙問題で出てくる単語はネイティブは普通に使っている単語です。
英字新聞を読んでる人はわかると思います。普通にあのレベルの単語は使われています。
もっというと更に難しい単語が英字新聞では使われています。
CNNやBCCの報道を見てみると、あのレベルの単語が話し言葉として使われています。
なので、英検1級の単語は使えないということはありません。
一応例をあげておきます。
Man arrested after explosion prompts evacuation of Japanese leader Fumio Kishida from speech venue
CNNより
evacuation 避難 evacuateでパス単1級に掲載されています。
Cardi B slams Dalai Lama’s tongue sucking debacle: ‘Predators’ are everywhere
New York Post
debacle 大失敗 こちらもパス単1級掲載単語
まとめ
英検1級の単語問題が難しい理由が分かってもらえたと思います。
究極の英単語を完璧に仕上げても足りない。。。
これは、ヤバいですね。
でもギリギリ合格するなら1万語くらいでいけます。
つまり究極の英単語を完璧に仕上げなくても合格は出来る。
無理に気合入れすぎず、まずはギリギリ合格を目指して継続して英語学習を続けましょう。
最後に私がギリギリ合格するのに使った参考書まとめの記事を載せておきますので参考にしてみてください。
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特に、英作文に関しては、実際に私が書いたものを全て公開しております。
皆様の英語学習のお役に立ちましたら、幸いです。
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