英検1級の語彙問題が難しすぎる。どれくらい単語を覚える必要があるのかと、英単語の勉強方法が知りたい。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 英検1級合格に必要な語彙数
- おススメの英検1級語彙問題対策単語帳
- 英検1級語彙問題対策記憶法
本記事の信頼性
- 30代元ブラック企業 理系技術者
- TOEIC950, 英検1級所持
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英検1級といえばなんといっても、Part1の鬼畜の語彙問題です。
正直言って、日本で教育を受けて大学入試に向けて受験勉強した程度ではカバーしきれません。
ある程度の専門的なトレーニングが必要になります。
私も英単語力が少なく、苦戦しましたがギリギリ1次試験を突破しました。
その経験を元に、最低ラインこれくらいやれば、ギリ受かる。
という情報をシェアします。
英検1級合格に必要な語彙数⇒1万語
結論から言うと1万語くらいで何とか合格できるレベルだと思います。
理由は以下。
- 語彙力1万語で語彙問題を15-18問程度正解可能
- 語彙力1万語で長文で満点がとれる
- 逆に言うと満点取るには1.5万~2万語くらい必要
- リスニングは1万語で問題なし
- 英作文と面接も1万語で問題なし
1. 語彙力1万語で語彙問題を15-18問程度正解可能
1万語覚えていれば、語彙問題で15-18問程度正解できます。
私は、英検1級1次試験を語彙問題15/25で突破しています。
以下が証拠の成績表。
練習で過去問を解いたときは18問くらいの正解でしたので、本番は想定より悪くなりました。
私の英語語彙力ですが、以下のサイト Testyourvocab で測定してみました。
1万語くらいですね。
このサイト、かなり精度が高いです。
何回トライしても大体1万語前後になります。
2. 語彙力1万語で長文で満点がとれる
先ほどお見せした私の成績表。
長文問題の成績は以下。
- 大問2: 5/6
- 大問3: 10/10
本番では1問しくじりましたが、ほぼ完ぺきです。
しかも、この長文問題はべた読みして45分と超高速で回答できています。
直近の過去問を初見で解いても、長文は45分で満点取れます。
(長文の勉強法は以下)
>>英検1級長文問題 満点を取るための参考書と読解のテクニックまとめ)
以上から、1万語覚えれば単語問題15~18問正解し、長文で満点(近く)がとれるのでギリ合格できる。
という結論になります。
3. 逆に言うと満点取るには1.5万~2万語くらい必要
逆に英単語問題で満点取りたいなら1.5万~2万語くらいが必要です。
ちょっとだけ証拠を数字で示します。
英検1級の英単語問題に出てくる選択肢の英単語が、アルク社のsvl12000にどれくらい一致するか調べました。
結果ですが、65%です。
つまり究極の英単語1~4まで勉強して1.2万語完璧に覚えても選択肢のうち少なくとも1つは知らない単語が出てきます。
これでは満点は取れません。
1.2万では足りないです。
詳しい調査内容は以下にまとめてあるので興味がある人はご覧ください。
>>英検1級鬼畜の英単語問題のレベルについて詳しく分析・解説
4. リスニングは1万語で問題なし
1万語だとリスニングで苦戦するのでは?
と心配な方、大丈夫です。余裕です。
英検1級のリスニングで一番単語が難しいのはPart2です。
この単語レベルについて調査しました。
結論から言うと、9000語レベルの単語です。
(正確に言うとSVL12000のLV9までの単語)
9000語までの単語帳である究極の英単語3を仕上げていれば特に問題ありません。
以下が証拠の記事です。
>>【完全版】英検1級リスニング 対策・練習法【先読み必須】
5. 英作文と面接も1万語で問題なし
1万語では、英作文で支障が出るのでは?
そんな心配をしているかもしれません。
結論、問題ありません。1万語で十分です。
協会が出している英作文模範解答の単語を調べた結果SVL10が3語くらいです。
証拠の記事は以下。
>>【甘い?】英検1級 ライティングの採点基準が何か徹底調査
1~5により1万語で十分英検1級に合格するということ理解いただけと思います。
それでは、次に英検1級おススメの単語帳について解説していきます。
おススメの英検1級語彙問題対策単語帳
色々単語帳を買いましたが、最終的に以下4冊を回して勉強しました。
- 出る順で最短合格!英検1級短熟語EX
- 英検1級出る順パス単
- 究極の英単語Vol.3
- 英検1級 文で覚える単熟語
1. 出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX
【長所】
・例文が完結で短い
【短所】
・品詞順ではない
まずはジャパンタイムズの出る順で最短合格!英検1級短熟語EXです。
個人的にはパス単より優れていると思います。
後述しますが、私は例文をリスニング(倍速)で聞いて意味を覚えるやり方をしていました。
短ければ、リスニングの時間が短くなり、多くの例文を単位時間あたりに聞くことが出来ます。
なので効率がいいと感じていました。
ダメな点は品詞順では無いことです。
これに関しては、私はそこまで気になりませんでした。
2. 英検1級 でる順パス単
【長所】
・旺文社の本(事実上公式本)
・出た順、品詞別になっている
【短所】
・例文が長くて、複雑
パス単は旺文社と言うことで、事実上公式本です。
出た順、品詞別になっているのが長所。
短所は、先ほど説明したように、例文が長いし複雑であることです。
通勤中(眠い)に聞いていると、覚えるべき単語に集中できなくなります。
ということで、メインは 出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX にしていました。
3. 究極の英単語Vol.3+CD
【長所】
・英検1級の基礎レベルに適合
・CDはメルカリで高値で即売れる
【短所】
・全ての言葉に例文が無い
究極の英単語Vol.3とCDも購入して使ってました。
英検1級レベルだと究極の英単語Vol.4を思い浮かべる人多いと思います。
実はVol4まで完璧に仕上げても英検1級語彙問題の65%くらいしかカバーできません。
なのでVol4はお勧めしません。
(私もVol.4を買いましたが、使ってません。)
逆に究極の英単語Vol.3は英検1級を合格するためには必須。
このレベルの単語は覚えていないと語彙問題ではなく、長文とリスニングが解けません。
英検1級突破に絶対必要な単語が網羅されてます。
リスニング用のCDも合わせて買うべきです。
こちらはVol1〜4がセットとなっているため、結構高いです。
3300円です。
がメルカリで2000円~2500円くらいで取引されており、即売してます。
ですので、さっさとAmazonで新品を買ってしまい、PCに取り込みましょう。
その後メルカリで売ってしまえば、実質消費1000円~1500円くらいになるのでコスパ的にもいいかと思います。
メルカリから安く仕入れるのは、人気商品なので時間がかかるって考えると大変だと思います。
先程も述べたように、このCDはVol.1〜4までの分全部入っています。
後からVol.4を勉強したくなったりした時には本を追加購入するだけです。
4. 英検1級 文で覚える単熟語
【長所】
・長文レベルの語彙力強化が可能
・読解力+リスニングPart2対策可能
【短所】
・語彙問題には力不足
最後におすすめが文単です。
これは英検1級の長文問題の過去問が使われている単語帳。
このレベルの単語が分からなければ、長文は解けません。
単語力+長文読解力+リスニングPart2の高地トレーニングに使える超良書です。
内容も面白いので、私は合格後も読み物として使ってます。
短所ですが、語彙問題には本書だけでは力不足です。
単熟語EXとパス単を頑張りましょう。
本書の詳しい内容は以下にまとめました。
英検1級単語問題の覚え方
私がおススメする勉強法は以下。
- 目で見て確認⇒リスニング
- 単語の意味でまとめる
- 勉強会に行くことで暗記を強制する
1. 目で見て確認⇒リスニング
まずは単語を一つ一つ見て、自分が覚えている単語と覚えていないものを仕分けしましょう。
そして覚えていない単語を確認する練習をしましょう。
リスニングは、通勤中に初めから流して聞いてました。
(音声ファイルの仕分けはしませんでしたし、面倒なのでしなくていいです。)
目で見て覚えた英単語の訳語(日本語)が、文章を通し耳で聞くことで英語でそのまま理解できるようになります。
I love you. のloveを愛しているとは、イチイチ日本語に訳さず、理解できますよね。
そんな感じです。
慣れてきたらリスニング速度を上げましょう。
私は最終的に2倍速で聞いてました。
片道40分、合計80分の勉強も、リスニング速度を2倍にすれば処理量が2倍になります。
160分の勉強になるのです。
効率が違ってきますね。
2. 単語の意味でまとめる
単語の意味でまとめるのもおススメ。
例えば、英検1級でよく出る悪化させる(他動詞)は以下があります。
- aggravate
- exacerbate
- exasperate
- worsen
さらに悪化する(自動詞)にはdeteriorateがあります。
このように似たような意味でまとめて記憶に定着させましょう。
3. 勉強会に行くことで暗記を強制する
語学の勉強は単調です。
単語の暗記がその最たるもの。
毎日勉強していると、目に見える成果が感じ取れないため、モチベーションの維持が難しい。
そのようなときは、英検1級の勉強会に参加してみるのもアリ。
以下のページで紹介している英検1級勉強会は、「スピーチ暗記会」の他に「パス単の暗記会」を開催してます。
期日までに、指定のページ分の単語を覚えて、勉強会でテストするというイベント。
どうしても、やる気が出ないという方は、このような勉強会に参加することで、学習モチベーションを維持させましょう。
>>【2次試験スピーチ・質疑対策】英検1級の勉強会まとめ5選
まとめ
上述したように、私の勉強は例文のリスニングが中心でした。
朝起きたら15ー30分くらい単語の意味を目で確認。
あとは通勤だったり出張の移動中に例文のリスニングを繰り返しました。
体が疲れており、耳で聞くやり方が私にはあってました。
覚え具合ですが究極の英単語Vol.3が9割5分(例文がある単語)、短熟語とパス単が7割くらい。
私は記憶力がイマイチで、例文がないと単語の意味が定着しないタイプ。
本当はキッチリ勉強して仕上げるべきなんでしょう。
暗記は苦手で且つ仕事もキツくそこまでやる体力が無かったというのが正直なところです。
まぁ、このくらいの勉強法で英検1級は合格は可能です。
(そのかわり長文は満点近く取る必要がありますが、上記くらいの勉強で1万語覚えるので可能です)
という話をすると、英単語を満点目指して勉強すれば安全ではないか?と思う人がいます。
その通りです。
が満点がとれるレベル2万語前後はかなりキツイです。
時間がかかります。
そこまで時間をかけなくても、合格するのでしなくていい。
それが私のスタンスです。
我々Non Naitiveにとって英語学習には終わりは無いと思います。
合格後もいろいろなやり方で勉強を継続し続けることが非常に大事だと思います。
結局英検1級もTOEIC900も最終目標では無く、合格してしまえば只の通過点なんです。
所詮は通過点なんですから、さっさと合格最低レベルまでの知識(英単語1万語)を頭に入れて受験してしまいましょう。
仮に落ちたとしても、真剣に試験と向き合った時間はさらなる成長を引き起こすと思います。
私も英検1級合格後は特に試験勉強というのはしていません。
Native向けのYouTube動画を見たり、英字新聞を読んだりして勉強は継続しています。
合わせて読みたい
当サイトでは、なるべく楽に独学で英検1級に合格することをコンセプトに、記事を書いています。
特に英作文については実際の私の書いたものを全て公開しています。
また、英作文の添削サービスの体験談なども載せています。
最近では当サイトの読者の方が英検1級に独学で合格しております。
皆様の勉強のお力に慣れましたら幸いです。
英検ライティング添削Navi
英検ライティング添削Naviは英検の各級に対応している添削サービスを紹介するツール。
質問に答えていくだけで、適切な添削サービスが分かります。
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質問に答えていくだけで、適切なオンラインスクールが分かります。
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