

英検2級のライティングの採点基準について詳しく知りたいです。
こんなお悩みを解決します。
【執筆者紹介】この記事の信頼性

\純ジャパ サラリーマンの独学英検1級勉強法/
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最近では読者の方が英検1級に独学で合格しております。


今回は英検2級のライティングの話。
英検のライティングの採点基準は非常に謎です。
甘いとかおかしいとか色々言われています。
合否がある試験なので、協会側でも何かしらの基準を持っていると思います。
そこで今回は、公開されている情報を集めて、英検2級のライティングの採点基準について考察してみました。
中にはマニアックな話題もありますが、そこはお許しください。
【補足】
その他の級のライティングの採点基準を知りたい方は以下を読んでください。
英検2級ライティングの採点基準概要
英検2級ライティングの採点基準は以下の4つ。
- 内容
- 構成
- 語い
- 文法
この4項目それぞれ4点。
合計で4×4=16点満点。
得られた得点をCSEスコアの650点満点に換算します。
次に各項目がどういったものなのか解説していきます。
1. 内容
課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
英検2級では課題に対する自分の主張とそれをサポートする2つ理由を作る必要があります。
自分の主張は課題に対して明確に言わなければなりません。
また、理由も自分の主張をサポートするのに矛盾なく論理的なものでないといけないです。
協会は英作文に対しての注意事項を解説しています。
その中で内容に関し以下を注意するよう指摘しています。
- TOPIC(課題)に示された問いに答えていない
- 意見と矛盾する理由や説明がある
- 理由に対する説明や補足がない
- 関係の無い内容が含まれている
このような注意事項はいたって当たり前のように見えますが、試験の時にうっかりこれらのミスをおかしがち。
協会側はこれらの内容が、滅茶苦茶な場合は0点にすると言っています。
ですから、気を付けなければいけません。
具体的な対策ですが、自分の主張とその理由を日本語で箇条書きで書くことです。
自分の考えを日本語で一旦整理してから英語で書き出すことで、致命的な論理破綻は防げます。
具体的な問題で少し説明します。
以下のような問題が出題された時に、いきなり英作文を書きだしてはいけません。
TOPIC
Today in Japan, many buildings and public areas have a lot of lights for decoration, such as the lights used during Christmas. Do you think this is a good idea?
POINTS
●Safety
●The environment
●Tourism
日本語で必ず短く自分が書こうとしている英作文の要約を書いてください。
【結論】 日本の建物や公共の場所のイルミネーションは、素晴らしいアイディアである。
【理由1】夜間、明るいため犯罪を減らすことができ、安全な社会につながる。
【理由2】観光客を集めることが出来るので、地域の観光を促進でき経済も良くなる。
このように日本語で書くことで、論理が矛盾がある内容の英作文を書くことは防げます。
2. 構成
英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
自分の伝えたい主張を、文章全体の構成や、文章中の接続詞を正しく使って説明できているかが主に見られています。
文章の構成に関しては以下のような固定のテンプレートを使用すれば、特に問題ないです。
詳しい解説を知りたい方は、英検2級テンプレート解説の記事を確認してみて下さい。
Introduction | I think that 自分の意見 for the following two reasons. |
Main Body1 | First, 〜. |
Main Body2 | Second, 〜. |
Conclusion | For the two reasons mentioned above, I believe that 自分の意見(結論). |
このテンプレートを使って書いた英検2級の英作文集を以下にまとめました。
接続詞の使い方は参考書や協会が出している模範解答を見て、正しい使い方をマスターしましょう。
おすすめの参考書は以下です。
3. 語い
課題に相応しい語彙を正しく使えているか
課題に合わせて適切な英単語を使用していく必要があります。
また、英検2級のレベルに見合った単語を選択しなければいけません。
では英検2級の英作文で必要な語いはどのくらいなのか調べてみました。

このグラフは2022年1回、2021年3回、2021年2回の協会が出した英作文の模範解答の英語レベルをSVLで表示したもの。
縦軸は頻度で横軸はSVLで右に行くほど難しい単語を使っています。
参考までにSVLですが、アルク社が日本人学習者に必要な英語12000語を12レベルに分けたもの。
(1つのレベルにつきは1000語、このSVL12000をまとめたのが究極の英単語シリーズになります。)
SVL1~3は中学レベルの英単語です。
SVL4以上の英単語を表にしてまとめました。
試験回 | 2021年2回英作文模範解答 | 2021年3回英作文模範解答 | 2022年1回英作文模範解答 |
SVL4 | historical preserve satisfied | advanced historical site | |
SVL5 | decoration | pyramid | |
SVL6 | |||
SVL7 | souvenir |
こうやって見ると、2021年の2回だけSVL7の単語souvenirが使われていますが、それ以外はSVL5までに収まっています。
ということで基本はSVL3(中学レベルの単語)くらいまでで書いてSVL4~5くらいの単語を少し使えば語いの評価は満点になると思います。
SVL3~6の単語は 究極の英単語Vol.2になりますので買っておきましょう。
この参考書は英検2級の語彙問題の97%以上をカバーしているので、英単語対策としても優秀です。
4. 文法
文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
色々な文構造を使用することと、それらを文法ミスなく使っているかを見ています。
難しそうに見えますが、気を付けることは2点です。
- 教科書や参考書に書かれている文章を借用する
- 同じ文法(文型)の文章を連続で繰り返し使わない
文法ミスを割けるのに一番いいのは、教科書・参考書に書かれている文章の単語を入れ替えて使うことです。
語法的なミスはあるかもしれませんが、決定的な文法ミスはこれで避けれるでしょう。
あと同じ文型の文章を繰り返し使うのは避けましょう。
特に気を付けた方がいいのは、冒頭の意見と、最後の結論で全く同じ文章を書くことです。
直近の協会の模範解答を見てみましょう。
全て、冒頭の意見と最後の結論は違う言い回しにしています。
【2022年1回英検協会模範解答】
冒頭 I agree that it is necessary for people to go to important historical sites~
最後 I think people should visit historical sites.
【2021年3回英検協会模範解答】
冒頭 I think it is a good idea that buildings and public areas have lights for decoration.
最後 I think it is good for buildings and public areas to have lights for decoration.
可能であれば、同じ文章を使うのはなるべく避けましょう。
(無理なら諦めて同じ表現にしましょう。一番最悪なのは英作文を書かないことです。)
英作文の表現のバリエーションを増やしたい方はこちらの記事にて詳しく解説しているのでご覧下さい。
スペルミスは大幅な減点にならない
多くの人が気にするのがスペルミス。
これに関しては、減点されるでしょうけど、それで大幅に点数を引かれるってことは無さそうです。
というのも私が英検1級を受験した時は、単語のスペルミスを10個くらいしています。
でも各評価8割程度になっています。
なので英検2級でも恐らくスペルミスをやらかしまくって大幅な減点はなさそう。
なので、本番の試験で単語が書けないから英作文が書けない。
という悩みで時間を使ってしまうのは良くないです。
その場合は諦めて、間違えでもいいので自分が分かる範囲のスペルで書いていくのが良いです。
まとめ
サービス名 | ベストティーチャー
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![]() | フルーツフルイングリッシュ | 英語便 | Mr. ライティング | Poligo |
コース名 | 英検®対策コース | 添削くん | 持ち込み英文添削 (学べる添削) | 英作文チケット | 自由英文添削 | 英検1級, 準1級コース | プロ |
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無料体験 | 有り(課題指定, 250語まで) 体験記 | 有り(課題指定, 240語まで対応) 体験記 | 有り(自由英作, 80語まで) 体験記 | 有り(自由英作, 130語まで) 体験記 | 有り(自由英作, 約100語まで) 体験記 | 有り(自由英作, 250語まで) 体験記 | 有り(自由英作, 約80語まで) 体験記 |
いかがでしたでしょうか。
英検2級の採点基準はそこまで厳しいわけではありません。
きちんと基本に沿って丁寧に書いてあれば十分合格点を取れます。
繰り返し勉強して英検の英作文の書き方をマスターしましょう。
英作文は高得点が取りやすいですし、求められる知識は英単語ほど多くはありません。
ここで高得点が取れると、他の点数が低くても合格になります。
頑張りましょう。
今回、説明した採点基準ですが、イマイチ分かりにくい部分があったと思います。
一番手っ取り早い採点基準の理解の仕方ですが、オンラインの添削サービスmytutor
の無料添削サービスを利用することです。
感覚的には少々厳しめの採点なので、ここで8割くらい取れれば本番はかなりの高得点が期待できます。
ちなみに私が試してみたら、575/650=88%でした。

mytutor の無料添削サービスは英検2級の課題を2つ添削できます。
課題も20問ほどあるので、自分が書けそうな課題を使ってまずは自分の実力確認のために添削をしてもらいましょう。
添削はスマホからでも提出することが出来ます。
また、英語の文字入力が苦手な方は、Googleレンズを使ってください。
手書きの英作文をスマホで撮影して、ちょっと作業するだけでテキスト化できます。
パソコンよりGoogleレンズが使えるスマホのほうが提出が圧倒的に早いです。

mytutorの詳しい使い方に関しては以下にまとめましたのでご覧ください。
(パソコン、スマホで分けて書いています。Googleレンズの使い方も書いてます。)
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ライティングには特に力を入れており、私が書いたライティングを全て公開しております。
皆様の英語学習の参考になりましたら、幸いです。
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