TOEICは難化しているのでしょうか?昔から受験している人に聞きたいです。
こんなお悩みにお答えします。
本記事の信頼性
- 30代元ブラック企業 理系技術者
- TOEIC950, 英検1級所持
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最近では読者の方が英検1級に続々と合格しております。
今回はTOEICの近年の傾向についての記事です。
いつものように最初に結論書きます。
【結論】TOEICは難化しています
結論ですが、明確にTOEICは難化しています。
つまり、かなり昔のTOEICで900点の人が今受験してもTOEIC900点を取れるということは無いです。
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TOEICは難化している理由と、いつから難化しているのか
話戻って、TOEICが難しくなっている理由、それは皆さんの英語力が上がっているからです。
多分何もしないと、TOEIC800~900だらけになってしまいます。
なんで、TOEICも皆さんの英語力に合わせて難易度調整しないといけません。
では、どんな感じに難易度をあげているのか?
ですが以下。
- Part1の問題減少
- Part2の問題減少
- Part3の問題増加+3人会話の登場+イギリス人女性登場
- Part4図表問題登場+イギリス人女性登場
- Part5問題減少
- Part6増加
- Part7増加+トリプルパッセージ登場
実はこの変更は2016年の改変からです。
既に皆さんおなじみだと思いますが、1個1個解説していきます。
1. Part1の問題減少
10問⇒6問
Part1問題といえば楽勝問題の定番でした。
絵を見ながら放送聞いて合っているヤツを選ぶだけ。
リラックスしてできます。
引っ掛けもありますけど、慣れれば引っかかることはありません。
TOEICリスニングのオアシスPart1。この問題数が4問も減ってしまいました。
確かにビジネスのシーンで写真を見て、説明聞いて正誤を確認するってのはあんま無いかもしれません。
簡単な問題が減ってしまって、その他のPartが増えてしまったので、明確に難化ですね。
2. Part2の問題減少
30問⇒25問
Part2もPart1に次ぐ楽勝区間。
ここもたまに引っ掛け問題が出ますが、それでもPart3とPart4より簡単です。
細かい話ですけど、ここの英会話うざいですよね。
Q「区役所はどこですか?」
A「私は観光しているんですけど(だから分かりません。)」
みたいなのばっかです。
ビジネスの世界で、こんな婉曲的な会話したらダメです。
厳しい会社だと、滅茶苦茶怒鳴られます。
話戻って、このパート2も問題数が5問減ってしまいました。
TOEICのリスニング100問ですからPar1とPart2で減った問題はPar3の増加分になるわけです。
3. Part3の問題増加+3人会話の登場+イギリス人女性登場
30問⇒39問
Part3も問題が9問つまり3セット増えました。
3セット増は心理的にも負担大です。
しかもこれまでは2人会話だったのが、3人会話が登場しました。
ちなみに3人会話は英検1級のリスニング問題には以前からありました。
TOEICにまで出てくるとは。。。
さらに厄介なのが、イギリス人女性ナレーターです。
声質的に若い方だと思います。
非常に早口で聞きづらい。
出てきた瞬間「アイツかぁ」「早口イギリス人女性うざいなぁ、はぁ」ってなります。
2010年代のTOEICのリスニングでは早口のオーストラリア人男性がいて多くの人が苦しんできました。
(公式問題集4に出現しているので分かると思います。)
最近登場するイギリス人女性はさらに早口な印象(実際はそうではない)。
あと通常はイギリス人英語は子音が強く聞こえるしアメリカ英語よりRが弱いので、一般的には日本人にとっては聞きやすいのです。
がこの方は何故か分かりにくい。
なんででしょうね。
この女性の出現はTOEIC界に激震を与えましたね。ハイ。
対策は最新のTOEIC公式問題をやりこんで、あのイギリス人女性の発音に慣れるしかありません。
聞き取れない場合はスクリプト見ながらリスニングするのがおススメです。
4. Part4図表問題登場+イギリス人女性登場
Part4は空港や駅などのアナウンス、会社の説明会みたいなのが多いです。
2016年の改定から図表問題が登場しまいた。
音声をみて図表を見て、質問を見て回答を選ぶ。
元々忙しい試験なのですが、さらに忙しい試験になりました。
英語力というよりは情報処理力を試す試験の傾向が強くなりました。
さらに、Part3でも現れる、イギリス人女性です。
この人の声だけで、トラウマになっている人も多いと思います。
5. Part5問題減少
40問⇒30問
TOEIC Part5は文法問題です。
知識の有無だけですから、さっと読んで知識を使って回答するだけ。
さらに言うと、分からない場合は選択肢を絞って、神頼み。
やれることが限られていますので、非常に楽なPartでした。
ここがごっそり10問消えました。
これはホントデカい。
その分Part6とPart7が増えてしまったわけですから、読む量が激増しました。
上級者でもリーディングが読み切れない。
そんな状況をつくりだしましたね。
6. Part6増加
12問⇒16問
Part6は穴埋め問題ですね。
Part5よりは読む量が増えますが、Part7の塗り絵回避のために全速力で駆け抜けないといけません。
ここも問題数が4問、1セット分増えました。
Part7も増えているのてホント大変。
7. Part7増加+トリプルパッセージ登場
48問⇒54問
Part7も48問から54問に増加しました。
問題数が増えただけでなく、トリプルパッセージが追加されました。
TOEICって難しくするには、情報を色んな所に散りばめた分かりにくい文章を作るしかない。
なんでトリプルパッセージだと分散させるところが3つあるので難易度調整しやすいわけ。
まぁビジネスでも英語の資料を読み込むことはありますけどね。
なんだかなぁ。。って思います。
対策は慣れるしかない。
公式問題集を何度も何度も読むしかないです。
TOEIC難化は不公平なレベルになりつつある
ということで、TOEICが難化している件について、解説してみました。
おそらく、頭の回転の速い、若い世代はこのレベルにも慣れて対策ができます。
あと5年後くらいの改定でさらに難しくなるはずです。
ビジネス英語の試験ですから、英検1級みたいに必要以上に単語を難しくできないです。
なので、読む量を増やす、問題を解くために必要な情報を分かりにくく散りばめる、より複雑にしていく。
というこれまでの流れを踏襲していくことになると思います。
果たしてこれが、ビジネス英語なのかは分かりません。
ただし、ある一定の基準で英語力を試す試験として、日本でメジャーであるため今後もTOEICで悩まされる学生、ビジネスマンが沢山増えそうですね。
沢山勉強しないといけない、次の世代の子たちはかわいそうです。
TOEICの得点は実は有効期限はありません。
なので昔の点数でも一応効力がある。
そう考えるとドンドン難しくなるTOEICを頑張っている世代の方にとっては、不公平な気もします。
ただ、TOEICがこの流れになるのは試験の形式上、仕方ないとは思います。
さっきも言いましたが、ビジネス英語の試験なので難しくするには複雑にして長くするしかない。
スゴイ脱線しますが、個人的に残念なのが大学入試の共通試験も引っ張られてなのか同じような傾向になっていることです。
私が受けていたセンター試験よりずーっと読む量が多くて、難しいです。
現在の高校英語の授業がどうなっているかは分かりませんが、私(30代)が学生の頃と大きく変わってはいないはず。
高校で習う英語と乖離したテストで英語力を測ることが、どれほど高校生の負担になるか。
文科省も考えるべきだと思います。
ホント高校生たちの負担がドンドン増えることになるのが可哀相です。
英検にトライしてみませんか?
TOEICが英語力からかけ離れつつあると感じています。
あれは情報処理試験になってます。
そんな中、英検は何度かの改定はありましたが、改悪と言うことは無く、4技能を試す試験として凄く洗練されています※。
特に、英検1級は難関国立大学2次試験の超強化版で、英語以外の知識も身に付くことが出来る試験です。
試験費用もTOEFLなどの他の4技能試験より安いので、日本国内で英語を勉強される方には英検が非常におススメです。
英検1級までとれれば、英語できる人判定されますし、TOEICが合わないって人は英検1級目指す方がいいかもです。
当サイトでは管理人が英検1級を取得した経験を元に、なるべく楽に、楽しんで英検対策する方法を公開しております。
とくにライティングの解説には力を入れており、私が書いた英作文を全て公開しています(恥ずかしい)。
冒頭で説明説明したように、読者の方で合格連絡をいただくようになってきています。
皆様の英検の勉強のお役に立てましたら、幸いです。
※2024年度から英検も改定予定です。
おそらく難化しますが、TOEICみたいな理不尽さは無いです。
英検2024年度の難化情報については以下の記事に詳しく解説しているので読んでみてください。
>>2024年度リニューアル・難化の英検 その理由を英検1級が解説
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